☆ 大規模修繕ここがポイント
私はマンション設備改修の設計監理業務の延長で、大規模修繕工事のコーディネーターもしております。コーディネーターというのはマンション管理組合の顧問的立場で、マンションの大規模修繕の初めから終わりまでの進行と記録のサポートをしています。マンションの最近の傾向で、管理組合の理事会は、下部組織(専門委員会)として修繕委員会を設置し、修繕委員会は大規模修繕工事を計画・実施していきます。そのほか長期修繕計画の策定などマンションの維持管理、向上について検討していかれます。ただ、修繕委員会の方々は大規模修繕工事を専門とした方々ではなく、工事の知識的なことや、マンションの運営的なことははよくご存じであっても、大規模修繕工事の具体的なスケジューリングや選定など、詳細な進め、チェックポイントについては難しいと思われます。最近は書物やネットなどで情報はとれますが、ガイドラインはわかっても、実際はマンションそれぞれで、なかなか一筋縄ではいかないのが実状です。コーディネーターは修繕委員会を設立する辺りより工事を進めるサポートをしていきますので、かなり実践を踏んだ人(相談業務や設計・監理業務、工事現場の経験など豊富で、マンション管理組合運営も十分理解し、業務を行ってきた人)を選定することで、区分所有者に対し、情報を十二分に開示した進行が出来ます。工事というものは、どうしてもわかりにくい部分があり、関係者を不審に思われる所が良くあります。コーディネーターを入れることにより、合理的で、区分所有者の合意形成ができ、その内容を情報開示した工事。大規模修繕工事ここがポイントです。